地球温暖化対策として鉄道輸送が見直される中、振動に弱い精密機械などの輸送課題がありました。
その解決策として、弊社は“ZERO G-Floor”を活用し、JRコンテナ輸送を実現する取り組みを進めています。

ZERO G-Floorとは

ZERO G-Floorは、精密機器輸送の課題を解決する革新的な床材です。
独自のツインコーントッププレート構造により、強度と軽量化を両立し、輸送中の振動を大幅に低減します。

また、スライドレールと多彩なアタッチメントにより、製品の形状や重量に合わせて柔軟な固定が可能です。これにより、輸送時の製品へのダメージを最小限に抑え、安全で効率的な輸送を実現します。

防振設計されたZERO Gシリーズの紹介動画です。まずは一度ご覧ください。

防振パレット同様の防振性能をコンテナやトラックのフロアー上に設置するタイプの製品です。

  • トラックの荷台に敷いて高性能の防振効果
  • JRコンテナの床に敷いて走行中の振動を制御
  • ツインコーン仕様の天板のため強度がありながら軽量化に成功
  • 製品荷重に合った適切な緩衝材を使用する事で最高の防振性能を実現
  • 適正緩衝材に簡単交換
  • 四方にスライドレールを設けてアイボルトや固定用アタッチメンで製品を簡単固定(Slide Lockの機能)

ZERO G-Floor
特許出願番号:出願2020-094948

ZERO G-FloorにSlide Lockの機能を追加!

  • 精密機械の防振輸送が可能
  • 製品のサイズ・形状に合わせて固定が可能
  • 製品の重量に適切な緩衝材に交換できる
  • 四方にスライドレールを設けてアイボルトや固定用アタッチメンで製品を簡単固定(Slide Lockの機能)

JRコンテナ短距離振動輸送試験

鉄道コンテナで“ZERO G-Floor”の輸送振動計測試験を行いました。(横浜本牧駅↔東京貨物ターミナル駅)

①ZERO G-Floorをコンテナに設置
②1パレットはZERO G-Floor上に置く
③もう1パレットは通常通りコンテナの床に置く
➃振動計測器一つはZERO G-Floor上に設置。もう一つはコンテナ床に設置
⑤6パレットをコンテナ内に設置
⑥東京貨物ターミナルへ出発。戻りコンテナを横浜本牧駅にて計測器を撤去

計測結果

グラフ青色が“ZERO G-Floor”のデータ。赤色が“コンテナ床“のデータです。

ふたつのグラフを比較してみると1Gを超え最大9.8Gの振動幅であるコンテ ナ床上に対し、“ZERO G-Floor”の場合1.6Gに制御できてます。つまり“ZERO G-Floor”は、防振性能として優れている事を示します。

JRコンテナ長距離振動輸送試験

防振パレット・防振フロアー・通常パレットの輸送比較試験を行いました。(神奈川県厚木市~山口県下関港往復)

スチール防振パレット/防振フロアー/防振無しパレット
各パレットをコンテナに固定し出発
下関港に到着しコンテナを降ろす
貨物状況の確認
貨物のズレなどの状況確認
状況確認後復路のデータ輸送試験開始

計測結果

エアサス車荷台上の参考データ

武蔵の梱包製品