


製品を振動、衝撃から守る「無重力輸送」を実現。
お客様の製品をより安全に現地まで運ぶ輸出梱包の提案を行います。
ZERO G-Palletとは
トラック輸送、鉄道輸送、船舶輸送、航空輸送中に起きる20Hz以上の高周波の振動。この高周波はトラックのエアサス車では取り除くことができません。
基盤の半田割れ、プラグ接触不良、配管の接合部分の亀裂、ボルトナットの緩みなど高周波が製品に及ぼす悪影響は多岐にわたります。
弊社では広範囲の周波数帯に対応し、多様な輸送手段で使用可能な革新的な振動対策商品を開発しました。
製品への取り付けが容易でありながら、耐久性に優れた素材を使用し、過酷な輸送環境にも耐えうる設計となっています。

防振設計されたZERO Gシリーズの紹介動画です。まずは一度ご覧ください。
エアサス車でも制御できない輸送中の振動や衝撃
エンジンが絶えず振動しフレームに伝わることで荷台に影響を与えます。
シャーシサスペンションでは路面から伝わる振動や衝撃は制御できますが、エンジンから荷台へ伝わってくる高周波の振動は制御できません。

振動・衝撃を受ける輸送シーン例
- トラック輸送中における道路陥没や段差
- 製品を積み込む時の荷役中衝撃
- 鉄道輸送中の連結線路の切り替え部や接合部
- 航空輸送中の着陸時・積み込み
- コンテナヤードでのフォークリフト荷役
- 梱包工場での荷役
破損事例
- 精密部の破損、製品細部の亀裂
- 配管の亀裂
- 印刷の剥がれ
- コネクターの外れ
- 青果のダメージ、ケーキの崩れ
ZERO G-Palletの特長

樹脂パレット製

- 優れた防振環境を実現
- 防振材には防振性、耐久性に優れたエーテル系発泡ポリウレタンを使用
- 製品重量に合わせて適切な緩衝材を選び防振効果を常に良好に保つ
- 様々な製品サイズに合わせた特注サイズ生産が可能
- 耐久性に優れている
製品荷重
A | 140〜210kg |
---|---|
B | 200〜350kg |
C | 330〜540kg |
D | 430〜800kg |
E | 480〜1040kg |
木製

- 優れた防振環境を実現
- 防振材には防振性、耐久性に優れたエーテル系発泡ポリウレタンを使用
- 製品重量に合わせて適切な緩衝材を選び防振効果を常に良好に保つ
- 様々な製品サイズに合わせた特注サイズ生産が可能
- 価格が安いのでワンウェイに適している
ZERO G-Sticksの特長



樹脂パレット製
- 優れた防振環境を実現
- 防振材には防振性、耐久性に優れたエーテル系発泡ポリウレタンを使用
- 耐久性に優れている
- 様々な製品サイズに合わせた特注サイズ生産が可能
- 製品重量に合わせて適切な緩衝材を選び防振効果を常に良好に保つ
- Slide Lockに取り付けることによって防振パレットに早変わり
ZERO G-Boxの特長


ツインコーン製
- 樹脂パレット+ツインコーンでBoxの軽量化を図る
- 耐久性の優れたツインコーンをスリーブ、キャップに使用
- スリーブ、キャップを簡単に装着、収納
- 輸送積載効率、段積み保管スペース減少



エーテル系発泡ポリウレタン防振材の特長

- 連続振動の減衰&衝撃吸収に対応
- 低周波の振動から衰减ができる
- クリープ(経時的形状変化)が小さい
- 負荷や振動の性質に対応した20種以上の素材
- 30年以上の実績と信頼性
- 耐久性に優れ、長寿命
ZERO G-box
特許出願番号:出願2020-080730
エアサス車と防振パレットの比較
エアサス車の荷台に防振パレットをのせて実車走行試験を行いました。
結果、エアサス車での高速走行時の21Hzの高周波の振動が十分に低減でき、エアサス車両以上に振動及び衝撃を抑える事が確認できました。
減衰率約91.4%(1/10以下)
時速 | 90km/h | 80km/h | 70km/h |
---|---|---|---|
エンジン回転数 | 1410 | 1280 | 1110 |
エアサス大型車の荷台 周波数 | 24Hz | 21Hz | 18Hz |
防振パレットを使用した 周波数 | 2.4Hz | 2.1Hz | 1.8Hz |
防振効果確認の実車走行試験
防振パレットの防振効果を確認するためダミーウエイトを載せた防振パレット1台(防振パッド式)をトラックに載せて走行し、防振パレットの下側(下パレット)と上側(上パレット)の振動加速度データを取得しました。


試験体 | パレット:1100×1100㎜(スチール製) 防振パッド式防振パレット(GSM100 t50mmパッド) ウエイト:300kg |
---|---|
搬送 | 輸送トラック:エアサス車 輸送距離:226km |
測定 | 内容:トラック走行中の下パレットと上パレットの加速度を測定。 測定器:3軸加速度ロガー×2台(周波数分析ができる)。 ロガー設置位置:上部の防振板と下部のパレット本体に1ずつ設置。 測定範囲:±6G 感度:200mV/G |
解析パラメータ | 窓関数:ハニング ライン数:2048 平均化:加算平均 サンプリング:1000Hz |
高速走行時の振動周波数分析結果

グラフ青色が「ZERO-G Pallet」のデータ。緑色が「エアサス車両荷台」のデータです。
ふたつのグラフを比較してみると1Gを超え最大5.8G程度の振動幅であるエアサス車両に対し、「ZERO-G Pallet」の場合概ね0.8G以下に制御できます。 つまり防振パレットの方が防振性能として優れている事を示します。
防振パレットによるワーク輸送試験
防振パレット持ち上げ衝撃試験
衝撃G値 | |
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緩衝材無し | 13.5G |
エーテル系発泡ポリウレタン使用 | 3.0G |
防振パレット落下衝撃試験
衝撃G値 | |
---|---|
緩衝材無し | 10.1G |
エーテル系発泡ポリウレタン使用 | 0.8G |
防振パレット角衝撃試験
衝撃G値 | |
---|---|
緩衝材無し | 15.4G |
エーテル系発泡ポリウレタン使用 | 2.9G |
防振パレット片支持落下試験
衝撃G値 | |
---|---|
緩衝材無し | 18.4G |
エーテル系発泡ポリウレタン使用 | 2.1G |
防振パレットハンドリフト走行試験
衝撃G値 | |
---|---|
緩衝材無し | 11.4G |
エーテル系発泡ポリウレタン使用 | 0.8G |
防振パレットフォークリフト走行試験
衝撃G値 | |
---|---|
緩衝材無し | 5.4G |
エーテル系発泡ポリウレタン使用 | 0.8G |
振動、衝撃試験結果データ
